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トップページ > 活動史(21世紀) > 喜劇映画研究会 2001年 アンクル・トム ファイナルライブ
喜劇映画研究会 2001年

アンクル・トム ファイナルライブ

players

【日 時】2001年5月25日
【場 所】RESTAURANT & BARアンクル・トム
【主 催】RESTAURANT & BARアンクル・トム
【協 力】喜劇映画研究会・TAM office
【出 演】谷川賢作(ピアノ)、アンディ・ベヴァン(サックス)

  自由ヶ丘の小さなピザ・ハウスとしてオープンし、その後に良質のライブ演奏を案出する事で多くの人々から愛されたRESTAURANT&BARアンクル・トム。そのオシャレな街の人気店が、開業25年めを一区切りに看板を降ろす事となった。

 当ライブは、そのファイナル企画としてピアニスト・谷川賢作氏が「多くの研鑽を積む場を提供して、自分を支えてくれた店長に感謝の気持ちを贈る」ソロ・コンサートで計画されたもの。谷川氏は先にピアノ・ソロでCDをリリース、次いで「ピアノへ」という著作をブロンズ新社より刊行、その起動の源となる思いの丈を演奏を通して打ち明けるつもりで臨んだ。

しかし、閉店という急迫した状況に多くのアーティストが出演協力を切望、最終的には谷川氏の指名でオーストラリア人のサックス奏者アンディ・ベヴァン氏とのデュオが決まる。

 初競演となるライブ本番、ベヴァン氏はソプラノ・サックスの他、テナー・サックス、フルート、アボリジニの管楽器ディドゥリドゥ、同ハーモニック・フルート、レイン・スティックやフラメンコの打楽器カホーンを持ち前の大排気量オージー・バワーで操り、超満員の店内は感嘆の空気に窒息状態!(ベヴァン氏も循環呼吸法でディドゥリドゥを吹くために酸欠気味)となった。

 当会は、やはり店長の横尾知記氏への感謝と永年の労を犒うつもりで参加協力、映像を照明効果や店内ディスプレイとして使用する案で参画した。そのため定型スクリーンは使用せず、壁に銀色の布を無造作に吊り下げ、そこに再構成した古典映画をビデオ・プロジェクターで投映した。偶然にもこの映写方式がピアノ本体に乱反射、幻想的な灯火となってライブを一層盛り上げる。まさにファイナル企画の壮行演奏!とは入場者の弁。ライブは終電の過ぎた午前1時にも行われ、さらには閉店を惜しむ人々がなおも押し寄せた事に店内は熱気と誠意が横溢していた。

 尚、営業最終日となる翌日、ラスト・ステージを一噌幸弘(能管)、壷井彰久(ヴァイオリン)、吉見征樹(タブラ)三氏が勤めるも、他所での演奏を終えた、アーティストが多忙なスケジュールを調整して続々と集結、閉店を惜しむ一般客とともに翌昼!までのスーパーセッションを敢行した。参加メンバーは谷川、ベヴァン、ロバート・ベオグラード(アルトサックス)、宮野弘紀(フラメンコ・ギター)、仙道さおり(パーカッション)、フェビアン・レザ・パネ(ピアノ)各氏。まさに四半世紀を支えた信望が具現化されたといえよう。

※後日にわかったエピソード

閉店目前の5月19日(土)、ファイナル企画として組まれたBOSSA NOVA(ギター&ヴォーカル:中村善郎、フルート:井上信平)というデュオに、一般客として来店していた歌姫:小野リサが飛び入り参加!超満員の店内が騒然となった、との目撃証言。やはり横尾店長の人徳が為せる奇蹟であろう。

people

  左から
  仙道さおり(パーカッション)、宮野弘紀(フラメンコ・ギター)、
  横尾知記(店長)、吉見征樹(タブラ)、フェビアン・レザ・パネ(ピアノ)、
  谷川賢作(ピアノ)、横尾藤子(副店長)と新野 以上、敬称略